「利他に徹する」九文から学んだこと・・・(長文)

甲子園が終わりました。

多くの皆様からの物心両面からのサポートを頂き乗り切る事が出来ました。この場をお借りして、深く御礼申し上げます。

今回、現地での応援で絶大なるお力添えを頂いたのが「九州文化学園高等学校」様(以下、九文)でした。

決勝戦で戦った相手の応援に甲子園に駆けつける。

大きな話題となりました。

しかし、この物語のはじまりは、あの歴史に残る決勝戦直後から始まっていました。

閉会式の直後グランド上で、勝った創成館の野球部に対して、九文の野球部員が近寄り、励ましのエールを送ってくれたのです。そして、「俺たち最高!」の掛け声で、全員笑顔で記念撮影をしたのです。

その写真は、長崎新聞に大きく掲載されました。

本校吹奏楽部が、「定期演奏会」と「九州吹奏楽コンクール」の調整で開幕試合に応援に行けないというピンチの中、今度は九文吹奏楽部が手を差し伸べてくれました。

本校吹奏楽部顧問の山本が、九文吹奏楽部の中村先生に連絡を取り内諾を頂きました。

私は、安部理事長先生にお電話してお願いをすると、

「創成館のために、全力で応援するよう言うとったけん!」と、力強いお言葉をいただきました。

続いて、橋之口校長先生にお電話すると、

「私がバスで引率します!こういう時は「熱く」ならないとですね!」

とのお言葉をいただき、その行動力に大変驚きました。、

九文は、1回戦に続き、3回戦(関東第一戦)にも来られました。九文の中村先生がSNSで参加を募り、佐世保市内の高校の吹奏楽部、九文吹奏楽部OB・OG、そして一般の方々。計60名以上の力強い応援部隊が甲子園に乗り込みました。

中村先生は、数日にかけて参加を募り、楽譜を送り、応援の練習まで時間を割いてくださり、きついバスでの移動を2回もしてくださいました。

本当にありがたかったです。

橋之口校長先生から、こんなメールをいただきました。

「自分は選挙に落ちたあと、2年間浪人生活をしました。その時支えてくださったのが、安部理事長をはじめとする多くの方々です。4月の始業式、こんな話を生徒にしました。これまで私は人に応援されて仕事をしてきました。選挙では、私も知らない4万人を超える人から票をいただきました。その人たちには恩は返せないけど、未来がある皆さんを死に物狂いで応援することで報いたい。」

そのメールは、この言葉で締めくくられていました。

「利他に徹したいと思います。」

私は創成館の校長に就任した20年間、「誰かが何かをする時、みんなで本気で応援する」という言葉を使ってきました。

ただ今回、九文からいただいたご恩で気づかされました。

私の言葉は、所詮、内向きのことだった・・・

決勝で激闘を繰り広げた相手でも、勝負がつけば相手を称える九文野球部の姿勢。

たとえ他校でも、困った状態に陥っているのならば全力で助ける九州文化学園という学校の姿勢。

この夏、九州文化学園様から学んだことは、今後の私の人生に大きな影響を与えることでしょう。

九州文化学園様をはじめ、創成館の甲子園出場に際し、本当にたくさんのお力添えをいただき、本当に本当にありがとうございました!!

感謝!感謝!感謝!です!!

決勝戦直後、九文野球部が笑顔で歌を歌ってくれました。

17時30分という、史上最も遅い歴史的開幕戦を前に。(左から、橋之口校長先生、中村先生、私)

初戦が終了し、佐世保市と諌早市に分かれる前に、橋之口先生とがっちり握手。

九州文化学園吹奏楽部のみなさん、本当にありがとうございました!

関東第一戦は、佐世保市内の高校生や一般の方も応援に加わっていただきました。(中村先生は日焼けで真っ黒!)

九州文化学園理事長 安部先生と。

御礼のご挨拶に伺ったら、多くの皆様で迎えてくださいました!