「俺、何かの役に立ってるのかな?」
「あたし、いてもいなくても良くない?」
人間だれしも、よくこんな事を思いますよね 
 
この間、すごく衝撃的な体験をしました 
 
 
 私が経営する専門学校で、二人の訓練生の方が新型コロナウィルスに感染された時のことです 
 
 
 学校名となるべく多くの情報を公表しなければとの思いで実行しましたが、内心は同時に不安もありました 
 
 
 訓練生や教職員の為になるのか? 感染された二人を守れるのか? これから受ける風評被害は?
たくさんの不安で、私の心は支配されそうでした 
 
 
 校名公表に踏み切った次の日、私はコンビニで買い物をしていました 
 
すると、幼稚園の制服を着た女の子の手を引くお母さんから声をかけられました 
 
「あの専門学校をやられてる奥田さんですよね。」
私は、ドキッとしました 何か言われる・・・。
  何か言われる・・・。
 何か言われる・・・。
  何か言われる・・・。するとこの若いお母さんは、私にこんな言葉をくださいました 
 
「校名を公表してくださってありがとうございました。」
私は少し面食らいました 
 
そのお母さん曰く・・・
諌早市内に住んでおられ、コロナのニュースには日々不安を覚えていた様です。
特に小さいお子さんのことが心配で、なかなか情報が入ってこない事を焦っておられたとのこと。
夜のニュースで、自主的に校名を公表したことを知って、とてもありがたかったということでした。
「創成館も応援してますよ。」
そう言って、親子はコンビニを出て行かれました 
 
私は、この親子の後ろ姿を見てこう思いました 
 
「人の存在は、見えない所でも必ず役に立っている。」
私は、自分のした決断がこの親子の為になるとは全く想像出来ませんでした 
 
私は幸運にも、直接お礼を言っていただく機会に巡り合えましたが、なかなか日常でこんな事は起こりませんよね 
 
だから人は、「自分の存在価値」を疑うし、自信を持てないのです 
 
今回、私に起こった幸運な出来事は「人は、知らないところで人の役に立っている。」という事を教えてくれました 
 
実は、もう一つこれに似た出来事が私に起こりまして・・・ 
 
校名をマスコミに公表する決断をして長崎市に向かう途中、私は名刺を取りに創成館に立ち寄りました 
 
不安な心に押し潰されそうになりながら・・・
すると、創成館の吹奏楽部がたまたま「できっこないをやらなくちゃ」を練習していました 
 
私は、生徒たちの演奏で勇気が湧いてきました 
 
「これまで、出来ないと言われていた事をやってきたじゃないか!今回も必ず乗り越えてみせる!」
もちろん、吹奏楽部の生徒たちはそんなこと知る由もありませんよね 
 
だからこの言葉、ますますそう思うでしょ 
 
「あなたは、知らないところで人の役に立っている。」のです!! 
 
(ボーカルの山口さんの語りも熱くなります!!必見!!)