アスリートコース大綱

前にも書きましたが、私がアメリカから日本に帰ってきて驚いた事の1つに、学生スポーツに対する規則の甘さがあります。

専門スポーツをそつなくやっていれば、学業の成績も私生活の態度もあまり問われない。

これは大きな間違いです。

昨今、全国の部活動内での不祥事が大きなニュースとなっています。

原因の一つに、先に述べた学生アスリートへの規則の甘さがあると思います。

この度、新たに「創成館高校アスリートコース大綱」を私で作成致しました。

ただ、私が本校教職員に対して伝えたのは、この大綱はアスリートコースに所属する生徒に対してだけではないという事です。

創成館の生徒ならば、この様な精神をもって創成館の生徒と名乗って欲しいということです。

これはあくまで「大綱」です。

強化指定の部活動は、この大綱に沿って更にそれぞれの目標、特に生徒の人間教育に対する指針を打ち出すよう伝えています。

強いだけではだめです。

真の勝者であるために、創成館はこれからも考え、行動して参ります。

【創成館高等学校 アスリートコース大綱】

本大綱は、アスリートコースに所属する生徒が、競技力だけでなく人間性を高め、社会で活躍できる人材となるための基本的な指針である。

一. 基本理念

「Athlete Studentではなく、Student Athlete たれ」

創成館高等学校アスリートコースに所属する生徒は、アスリートである前に学生である自覚を持つこと。学業・生活態度の両面で、周囲から応援される存在を目指し、社会に出る前の3年間を有意義なものにするよう努める。

一. 勝利とスポーツマンシップ

勝利を目指すことは重要である。しかし、相手への敬意を決して忘れず、スポーツマンシップに基づいた勝利でなければ意味はない。アスリートコースは、勝利の追求だけでなく、人格形成の場であることを常に意識する。

一. 暴力行為の禁止

暴力は、いかなる理由があっても許されない。暴力は問題を解決する力を持たず、無知で野蛮な行為であることを理解する。

一. いじめの禁止

いじめには、身体的なものだけでなく、精神的な苦痛を与える行為も含まれる。無視、物を隠す、不必要な圧力をかけるなど、他者が心身の苦痛を感じる行為は一切認めない。

一. 不当な規則・伝統の排除

校則・部則以外の規則を生徒間で勝手に作ることを禁止する。悪しき伝統や理不尽なルールが存在しないか、指導者を含め日頃から注意を払うこと。

一. 良き先輩であれ

威圧的な態度ではなく、模範的な行動で後輩を導くこと。競技者として、人間として、後輩から尊敬される存在となるよう努力を続けること。

一. 良き後輩であれ

年長者への礼儀・礼節を忘れないこと。競技の実力が先輩より優れていても、礼儀を欠くことがあってはならない。

一. 規律と責任

校則、部則、寮則、そして本大綱を遵守すること。規律を守れない者には、相応のペナルティがあることを理解すること。

一. 優しさを持つ強者であれ

真の強さとは、優しさである。肉体的・体力的な優位性を、他者への思いやりに結びつけること。特に、高齢の方、体の不自由な方、子どもには丁寧に接すること。また、日常で困っている人や傷ついている人を見かけたら、出来る限りの行動をする姿勢を持つこと。